朝、誰がいるかを入口のガラス越しに確かめてから、ドアを開けた。やることは昨日と同じなのに、あの人の席に明かりがついているだけで、今日は長いなと思った。

午後、別の部署の人から「手続きが止まってるんだけど、一緒に見てくれない?」と呼ばれた。書類を並べて順番を入れ替えると、止まっていた箇所が見えた。「ここだったんだ」。二人で声が重なった。





仕事を辞めたい日に、楽しかった作業を書き出した

帰り道、今日の午後だけは時計を見なかったことに気づいた。誰かと手順をほどいていくのは好きだった。自分の机に戻ると、何かを相談するたび「で、結論は?」と急かされる。疲れていたのは、その時間だったのかもしれない。

家に着いて、紙の左に「またやりたい仕事」、右に「続くとつらいこと」と書いた。「人と調整する」はどちらにも入りそうで迷った。左には「一緒に考えられる相手と」、右には「理由を聞けないまま」と付け足した。

転職するかは、まだ決めていない。次に求人を開くときは、仕事内容の下にあるチーム紹介も、少し丁寧に読もうと思った。